高校生と共同開発

 
 「高校生ブランド」店頭に並ぶ
 
(平成9年10月20日 中日新聞)
滋賀県八日市市の県立八日市南高校食品流通科の特産品開発研究グループは、地元ゆかりの植物・ムラサキを使った特産品作りに取り組んでいる。まんじゅう、せんべい、ういろう、チーズケーキ。生徒が開発した菓子は、市内の製菓店が商品化し「高校生ブランド」として店頭に並ぶ。生徒の自主性を伸ばすことを狙いに、課題研究の一環として出発した取り組みは、生徒が地元を見つめなおすきっかけになるとともに、地域おこしへの期待も寄せられている。
 
 万葉の植物「ムラサキ」で特産品作り
 
(平成8年12月22日 朝日中学生 ウィークリー)
ムラサキの葉入りせんべいやムラサキの根「紫根」の色素を使ったモチやウイロウ、「ムラサキ オ フロマージュ」「万葉マーブル」と名づけられたケーキなど、特産品開発研究グループのつくった試作品をもとに地元の製菓店が商品化した菓子類は、すでに7種類以上。市内のスーパーや菓子店で今年8月から土産用として発売され、話題を呼んでいる。
ムラサキの根、「紫根」は消炎、解熱などの薬用効果をもち、昔は染料としても使われていた。グループを指導している清水良三先生によると、今はほとんど絶滅しているが、万葉時代は八日市市周辺はムラサキの栽培地だったという。 そこで八日市市は、特産品の開発に実績をもつ特産品開発研究グループに、ムラサキにちなんだ商品づくりを依頼。1年生から3年生まで約20人いるメンバーは、化粧品メーカーから研究用のムラサキをゆずりうけ、今春から校内で栽培を始めていた。
試作品は放課後の実習室で生まれた。「一番苦労したのは、ケーキの甘さ加減」と話すのは2年生の西川佐千恵さん。ムラサキ特有のにおいを消すにも、試行錯誤を繰り返したという。2年生の岡本里美さんは、「特産品づくりを通して八日市市が昔、ムラサキの里だったと知った。自分たちの開発した商品が、地元の人が地域の文化や歴史を見直すきっかけになれば」と話す。グループでは現在、ひとまず菓子の開発は終え、紫根の色素で染めたネクタイやハンカチの製作を始めた。北海道富良野のラベンダーのように、八日市市をムラサキの町にしたいと、メンバーの夢は大きく膨らんでいる。
 
 八日市南高生が点てる紫草抹茶 「青春サロン」でたなばた茶会
 
(平成12年7月14日 報知写真新聞)
近江鉄道新八日市駅前の高齢者生きがいづくり施設「青春サロン」で11日、県立八日市南高校茶道部生徒らによる「たなばたお茶会」が開かれ、一期一会の茶道を通じた高齢者と高校生の交流が行われた。
市民ボランティアグループ「たつみ会」(小島智津子代表)による運営で今春の介護保険制度のスタートにあわせて開設された「青春サロン」では、「介護の必要がない健康な高齢者」を目指して、趣味や生きがいづくりのための様々な教室や取り組みが行われ、今回の「たなばたお茶会」もその一環として開かれた。
サロンの仲間約30人を前に、浴衣姿の茶道部の男女高校生6人が、茶道部のアイデアで栽培された万葉ゆかりの野草「ムラサキ」の根から抽出した殺菌などの薬用作用がある紫色の「紫根」を抹茶とブレンドして新開発した紫根茶「紫根抹茶」を使ってお茶を点てた。
高校生による琴の生演奏が流れるなごやかな雰囲気のなか、参加者は茶道の作法を教えてもらいながら、抹茶の苦味に紫根の甘味が加わったまろやかな味と、普段はふれあう機会がほとんどない高校生との交流のひとときを楽しんだ。また、「紫草抹茶」も大好評だった。
 
 
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